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木の魅力廃校から発信 いわき旧田人二小南大平分校

 いわき市田人町の閉校した小学校の木造校舎が木の魅力を伝え、多くの人が集う施設に生まれ変わる。市内川部町で地元産スギを使った割り箸を製造し、販売している磐城高箸が二〇一八(平成三十)年度中にも田人町の旧田人二小南大平分校に移転する。レトロ感あふれる外観や内装を生かした工場とし、見学者の受け入れで交流人口を増やす。
 旧南大平分校は木造平屋で延べ床面積は約五百九十七平方メートル。最も古い部分は一九二七(昭和二)年の建造だ。かつて児童の声が響いた学校の雰囲気を残しながら改修や耐震補強を施す。
 教室だった空間に割り箸の成型や品質チェックなどを行う製造スペースを置く。廊下側から見学できるようにする。自社製品の直売所や地域住民の交流サロンを設けるほか、将来は民泊での利用も視野に入れている。
 磐城高箸は二〇一〇年八月の創業。主に地元産のスギ間伐材で高品質の割り箸を製造・販売している。社長の高橋正行さん(44)は神奈川県横須賀市出身。いわき市で林業に携わっていた祖父の影響でIターンして起業した。
 東日本大震災の被災三県のスギを使った商品が高い評価を得てさまざまな賞に輝いたほか、二〇一五年度の第一回ふくしま経済・産業・ものづくり大賞(ふくしま産業賞)で福島民報社奨励賞を受けた。今年五月の太平洋・島サミットや六月にあった南相馬市で開かれた全国植樹祭でも製品が採用された。
 高橋さんは「校舎はスギに囲まれている。丸太から一本の割り箸に変わっていく様子を間近に感じてほしい」と思いを示した。

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学校の看板を見つめながら再利用への思いを語る高橋さん
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