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備えあれば(8月21日)

 県内のJAが雨乞いの神事を行った。米どころの会津地方で水不足が深刻になっている。コメは出穂[しゅっすい]期に入り、水の有る、無しが収穫量を左右する。生産者の願いは切実さを増す。
 恵みの雨は歓迎するが、度が過ぎるのは困る。「ゲリラ豪雨」である。たちまち河川を増水させ、人の命をも脅かす。気象情報会社のウェザーニューズが名を広めた。前触れもなく現れ、猛烈に雨を降らす。言い得て妙な言葉として流行語大賞にも入った。ちなみに気象庁は気象用語ではないとして、「局地的大雨」「集中豪雨」と言う。
 ウェザーニューズは九月までの三カ月間の予想発生回数を事前に発表した。都道府県別もある。県内は六十三回で、昨年の同じ期間と比べ一・四倍に当たる。東北では岩手県の百回に次ぐ。刻々と変化する気象情報を手元で確認できる便利な世になった。スマートフォンや携帯電話のアプリの中には、雨雲の動きを予測し、画像と共に知らせる機能もある。
 無慈悲な自然現象に立ち向かうには、賢い立ち回りも大切だろう。花火大会や音楽イベントなど屋外行事が続く。備えあれば憂いなし-。時代は移っても、万一の際の心構えは変わらない。

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