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「板かるた」漆塗り制作 会津が発祥、新島八重も「名手」

 会津漆器協同組合青年部は十月に会津若松市で開幕する「あいづまちなかアートプロジェクト2018」に向け、漆塗りの「板かるた」を制作している。戊辰戦争百五十周年の特別企画として会津漆器の技術の高さを発信し、後世に伝統技法を継承する。
 百人一首の下の句を木板に書いた板かるたは会津地方が発祥と伝わる。新島(山本)八重が名手だったとされ、NHK大河ドラマ「八重の桜」にも登場した。戊辰戦争で打撃を受けながらも力強く復興した会津の漆器業界に目を向けてもらおうと、青年部がアートプロジェクト実行委員会に漆塗りでの制作を提案した。
 かるたは塗った漆を研ぎ出さずに仕上げる「花塗り」で朱色を施し、粉状の金箔(きんぱく)を使う「消金蒔絵(けしきんまきえ)」などで文字を表現する。青年部の照井克弘副会長、大森康弘さん、八木由紀子さん、渡部佳澄さん、内海志保さんが制作に携わっている。「文化を残す使命感を大事にしたい」「会津の文化を再認識する機会になれば」「人の手だからこそできる技術に触れてほしい」などと九月末の完成へ意気込んでいる。
 十月六日の開幕後、野口英世青春通りの福西本店で、福西家が市に寄贈した板かるたと一緒に展示する。稲村恵一朗会長は「歴史に残るものを完成させ、技術継承をアピールする」と話している。
 あいづまちなかアートプロジェクト2018は市などでつくる実行委員会の主催。「過去と私 私と未来」をテーマに十一月四日まで、市内各所で伝統工芸をはじめとする美術、芸術作品の展示や企画を繰り広げる。

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漆塗りの板かるた(手前)の制作に励む照井さん(左)と八木さん
漆塗りの板かるた(手前)の制作に励む照井さん(左)と八木さん

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