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草野心平の詩原本発見 母校の磐高生にエール

 いわき市小川町出身の詩人・故草野心平が母校の磐城高に寄せた詩の原本が見つかり、十二日までに所有者の遺族から同窓会に寄贈された。原本の写真が磐城高の同窓会名簿に掲載されているが、原本自体の所在は分からなかった。同窓会は学校に隣接する同窓会館に掲示し、「誇り」として受け継ぐ。
 原本は心平の旧磐城中時代の同期生で、市内平で開業医をしていた故江尻伊三郎さん(中学二十一回卒)が所有していた。江尻さんの次男で大阪大名誉教授の宏泰さん(82)=高校六回卒、横浜市在住=が遺品を整理していた際に発見した。
 詩は「同窓の友に」と題し、母校への誇りや同窓生への思いがつづられている。原本は縦約四十センチ、横約五十五センチで、和紙に筆書きされている。市立草野心平記念文学館専門学芸員の小野浩さん(63)らが心平が残した日記や筆跡、紙の状態などから原本と確認した。小野さんによると、心平日記の一九六二(昭和三十七)年五月六日に「磐高のための詩を書き、筆で書く」とある。
 東京都内で八日に開かれた在京磐高同窓会の総会で、宏泰さんから寄贈された。同窓会長の阿部弘行さん(57)は「磐高生の誇りや心意気が感じられる素晴らしい詩。未来に向かって卒業生を励まし続ける」と感謝した。
 宏泰さんは「『大いなる未来を生きよう』で結ばれる詩は、人々の生きる指針になる。多くの人に知ってほしい」と願っている。

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草野心平の詩「同窓の友に」の原本
草野心平の詩「同窓の友に」の原本

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