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会津戦争終結の日 会津若松市 記念式典で宣言

 百五十年前の会津戦争で鶴ケ城が開城し、県内での戊辰戦争が事実上終結した二十二日、会津若松市の會津風雅堂で市戊辰百五十周年記念式典が行われた。戊辰の戦禍から立ち上がり郷土を発展させた先人の思いを引き継ぎ、平和の尊さを訴えると宣言した。市は会津の精神文化を生かした人材育成、全国の会津ゆかりの人々との絆強化を進め、地域のさらなる発展を目指す。

 宣言は戊辰戦争で亡くなった人々の慰霊に努め、戦争の悲惨さを語り継ぐとしている。会津を守るために戦い、戦後の苦難の中で功績を残した先人に敬意と感謝を示し、顕彰に当たるとした。歴史史料の発掘や研究を進め会津の歩みが正しく後世に伝わるようにし、高い向上心や探求心を持った人材を育む。市は今後、宣言を英語と中国語に翻訳しホームページに掲載、全世界へ伝える。
 式典は市と、市内各団体で構成する市戊辰百五十周年記念事業実行委員会の主催。市内や会津ゆかりの地から約千七百人が出席した。実行委員会長の室井照平市長が「戊辰の悲劇を乗り越えた先人の活躍は偉大なる遺産として現代の私たちに誇りと勇気を与え続けている。会津の歴史や先人の活躍を次の世代へ語り継いでいくことが私たちの責任」と述べ、郷土の歴史や伝統を守りつつ地域振興を目指すと誓った。目黒章三郎市議会議長、鈴木正晃副知事、菅家一郎衆院議員(本県4区)、小熊慎司衆院議員(比例東北)、市の姉妹都市・青森県むつ市の川西伸二副市長もあいさつした。二十三日に市内で行われる会津藩公行列で若殿役を務める田中麻登(まなと)さん(一箕中三年)が記念宣言を読み上げた。
 会津松平家十四代当主の松平保久さん、NHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公新島八重を演じた綾瀬はるかさん、子ども時代の八重役の鈴木梨央さん、会津会会長の柳沢秀夫さんのトークショーなども展開した。
 一八六八(慶応四)年一月の鳥羽・伏見の戦いで始まった戊辰戦争は京都以東を戦火に包み、県内各地でも東軍(旧幕府軍)と西軍(新政府軍)が激しい戦いを繰り広げた。会津若松市の鶴ケ城では約一カ月にわたり籠城戦が展開され、旧暦の九月二十二日に鶴ケ城が開城するまでに東軍、西軍の多くの命が失われた。市民が先人の慰霊や遺訓の継承に努めている。

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先人の思いと平和への願いを未来に引き継ぐと宣言した戊辰150周年記念式典。壇上は宣言文を読み上げる田中さん
先人の思いと平和への願いを未来に引き継ぐと宣言した戊辰150周年記念式典。壇上は宣言文を読み上げる田中さん

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