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知事選で移動期日前投票所を開設 大熊、田村で実施方針

 任期満了に伴う知事選(十月十一日告示、二十八日投票)で大熊町、田村市の選管委は投票箱や立会人らを乗せたワゴン車で各地を巡り、車内で期日前投票を受け付ける「移動期日前投票所」を県内で初めて開設する方針を固めた。東京電力福島第一原発事故に伴う避難や投票所の集約で増した有権者の移動負担を緩和し、投票しやすくする。両選管委とも効果を検証した上で他選挙での導入を検討する。過疎・高齢化が進む県内での広がりが注目される。

 移動期日前投票所は期日前投票期間内に日時を設定して開始する。二〇一六(平成二十八)年の参院選で島根県浜田市が導入して以降、高齢者ら交通手段の乏しい人への支援策として山間部などで普及しつつある。福島民報社は県内五十九市町村選管委に知事選での検討状況を聞いた。
 大熊町選管委は町民が避難しているいわき、田村、広野三市町の災害公営住宅計四カ所で一日ずつ一~二時間程度設ける予定。対象の有権者は合わせて約百五十人になる。訪問先では集会所の駐車場や電源を借りる必要があり、各自治会から承認を得た上で行う。
 町選管委は震災後の選挙で仮設住宅や災害公営住宅を回り、有権者を期日前投票所に送迎する移動支援バスを走らせてきた。ただ、投票率は二〇一七年衆院選が47・81%、二〇一六年参院選が49・48%と各選挙で60%台以上だった震災前に比べ低迷している。支援バスは片道五十分かかる例もあり、町民から改善を求める声が上がっていた。
 今回実施する四カ所は高齢者の多さや期日前投票所までの距離を条件に選んだ。町選管委の担当者は「効果があれば他の選挙に導入したい」と話す。
 田村市選管委は今回の知事選から、有権者の減少を受け三十五カ所だった当日投票所を二十二カ所に再編する予定。投票所がなくなる十三地区のうち、希望した大越町早稲川と船引町中山、船引町横道で実施する考えだ。一日で三地区の集会所などを回り、駐車場に止めた車内で一時間ずつ投票を受け付ける見通し。

■白河は旧投票所を活用

 投票所が集約された地域で投票しやすくする試みは他の市町村でも行われる。白河市選管委は二〇一六(平成二十八)年に旧東村地域の投票所十カ所を五カ所に再編した。知事選では投票所が廃止された地区で車内ではなく、旧投票所だった施設にそれぞれ一日ずつ一時間半から二時間程度、期日前投票所を設ける。
 該当地域の投票率は二〇一六年参院選、二〇一七年衆院選で統合前の同種選挙に比べて11~25ポイントほど低下しており、対策を講じることとした。今後も複数の選挙で継続し、効果を見極める考えだ。

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