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猪苗代の宝次世代に 沼尻軽便鉄道のディーゼル機関車

 猪苗代町でかつて走っていた沼尻軽便鉄道のディーゼル機関車が二十九日、町内の緑の村で廃線から半世紀ぶりに警笛を響かせ、ヘッドライトを点灯した。関係者が郷土の遺産を次世代につなぐ決意を新たにした。
 町民有志による「沼尻鉱山と軽便鉄道を語り継ぐ会」が企画した。公益信託うつくしま基金の助成を受け、車両を製造した福島市の協三工業が修理に協力した。県内外から鉄道ファンら約二百五十人が訪れた。
 語り継ぐ会副会長で、一九六八(昭和四十三)年に最終列車を運転した半沢武男さん(88)が警笛を鳴らし、ヘッドライトを点灯した。来場者が記念乗車券を受け取り、木製の客車に乗り込んだ。車内では当時の車窓からの風景などを映像で見ながら、思い出話に花を咲かせた。
 式典では、鉄道をモデルに福島市出身の古関裕而さんが作曲、小野町出身の丘灯至夫さんが作詞した「高原列車は行く」を合唱した。子どもたちが機関士のなりきり体験などを楽しんだ。
 沼尻軽便鉄道は一九一三(大正二)年から一九六八年まで町内の沼尻と国鉄(現JR)磐越西線川桁駅との間の一五・六キロを結んだ。沼尻鉱山から採掘した硫黄を運び、鉱山で働く人々や家族、沼尻、中ノ沢温泉の湯治客、沼尻スキー場のスキー客らでにぎわった。
 ディーゼル機関車と客車は今後も引き続き、緑の村に展示される。

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半沢さん(左)とともに客車に乗り、当時の思い出を語り合う参加者
半沢さん(左)とともに客車に乗り、当時の思い出を語り合う参加者

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