あぶくま抄・論説

あぶくま抄

  • Check

コーヒーの新年(10月12日)

 コーヒー豆の取引は国際協定により、多くの国で十月から新しい一年に入った。一日以降に収穫した豆は「ニュークロップ」と呼ばれ、新豆を指す。
 温かいコーヒーが恋しくなる季節を迎えた。インスタントや缶、ペットボトルで楽しめる。焙煎[ばいせん]した豆を紙フィルターで丁寧に入れる。多くの人が、おいしいと感じる。福島市にある老舗の喫茶店は、さまざまな味と香りで客をもてなす。ブラジル、グァテマラ、コロンビア、ペルー…。生産地が異なると、酸味や苦味、こくが微妙に変わる。
 全日本コーヒー協会の調べでは、日本人は一週間当たり十一杯ほどを味わう。国立がん研究センターと東京大などのチームは三年前、飲む量の違いで心臓や脳血管、呼吸器の病気に差が出るという研究成果を得た。一日三、四杯の人は、ほとんど、たしなまない人より死亡の危険性が低かったと発表した。
 どんな飲み物でも度を越すのは、健康に良くない。適切に付き合うのが体に優しい。忙しい時のカップは、気持ちの切り替えにもつながる。お気に入りの店を見つけて、通うのもいい。自分で豆を買い求め、入れ方を極めるのも面白い。心を新たにして毎日を過ごそう。

カテゴリー:あぶくま抄

あぶくま抄

>>一覧