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秋のお花見(10月16日)

 郡山市の逢瀬公園近くを流れる逢瀬川沿いで、桜の花が秋風にそよぐ。英国生まれの品種で「アーコレード」と呼ばれる。オオヤマザクラとコヒガンを交配した。花は大きく、やや濃いめのピンク色が美しい。
 母国での開花は春だが、日本では春と秋に花を付ける。地元有志による「逢瀬さくらの里」が三年前に植えた。約五十本を数える。木々が育つにつれ、花数も増した。「一年に二度も楽しめるなんて得をした気分になる。成長する姿を見るのも感慨深い」。市民から、こんな声が聞かれる。
 有志が桜並木に植えたコスモスも咲き始まった。八月下旬に草を刈り、土を耕して種をまいた。猛暑と雨不足の影響で生育が心配された。手入れのかいがあって桜の開花時期に間に合った。赤やピンク色の花が彩りを添える。春は黄色い菜の花が引き立て役となる。秋は秋で、ひと味違った風情を醸し出す。二季咲きならではの演出か。
 春の空はかすみがちだが、秋は青く澄み渡る。心なしか花色が鮮やかに見える。季節が進むにつれて、公園の木々も色づき始める。穏やかな陽気が心地よい日和に、お花見と紅葉狩りを一度に楽しむ。近い将来、そんな日が訪れる。

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