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十五の春の試練(10月24日)

 来年春の福島高の入学定員が減る。しかも一学級分だという。入試まで、あと数カ月しかない。受験を控えた中学生や保護者に波紋が広がる。
 一学年当たりの学級数は八から七となり、生徒数は四十人少なくなる。地域の基幹とされる学校の定員が減れば、影響はその高校だけにとどまらない。偏差値が難易度の目安の一つになっている中で、地域全体の受験生の志願の動きに影響するのは間違いない。学習塾の関係者によると、過去の例では、難易度が次の次ぐらいの高校まで倍率が上がる傾向が見られる、という。
 県立高の学級数削減の方針は、昨年十一月に県教委が素案として発表した県立高校改革基本計画で示されている。中学校の卒業見込み者数は二〇一〇(平成二十二)年度と比べると、二〇二八年度は約八千八百人少なくなるとされる。四十人学級に換算すれば二百二十学級に及ぶ。定員は中学校の卒業見込み者数や進路希望などで決められる。削減は今後も続く。
 十五の春の試練は、いつの時代も、それぞれの形で表れる。置かれた状況に応じて、生徒一人一人が自らを信じて努力するしかない。思う高校と違っても、夢をかなえる道は途切れない。

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