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森林づくり全県拡大へ 南相馬でふくしま植樹祭初開催

 第六十九回全国植樹祭の後継行事「ふくしま植樹祭」は四日、南相馬市鹿島区北海老地区で初開催され、県内外の参加者約三千人が緑豊かな県土のさらなる再生と継承を誓った。「未来へつなぐ希望の森林(もり)づくり」をテーマに東日本大震災の津波被災地でクロマツなどの苗木約二万七千本を植栽し、海岸防災林整備に貢献した。内堀雅雄知事は六月に同市原町区雫(しどけ)地区で催された全国植樹祭の理念を踏まえ、森林づくりを県民運動に発展させ、県内全域で推進する考えを示した。
 県、森林・林業団体、福島民報社などでつくる実行委の主催。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭と合同で開催した。大会会長の内堀雅雄知事は「木々や子どもたちの成長と復興が重なるよう植樹に力を入れよう」とあいさつした。門馬和夫南相馬市長が「参加者の思いと祈りを込めた苗木が未来の礎を築く鎮魂の森になってほしい」と述べた。
 代表者による記念植樹では、内堀知事、門馬市長をはじめ、実行委員長の斎藤卓夫県森林・林業・緑化協会長、吉田栄光県議会議長、事業に協力した歌舞伎俳優の市川海老蔵さん、ミス日本みどりの女神の野中葵さん(須賀川市出身)と竹川智世さん(和歌山県出身)らが地元の大甕(おおみか)緑の少年団員と一緒にクロマツや皇居内で採取した種から育てられたアカガシなどの苗木を植えた。
 参加者は津波被害を受けた海岸沿いで、防災林となるクロマツを約一・五ヘクタールにわたって植樹した。タブノキやスダジイ、コナラなどの二十一種類の広葉樹も盛り土した土地約〇・四ヘクタールに植栽した。交流行事では農林水産物販売や木工体験などが催され、大勢の人が本県の魅力に理解を深めた。
 県によると、震災の津波によって県内の海岸防災林は六割が流失し、原発事故による放射性物質の影響で森林整備などが停滞した。県は津波被災地で震災前の四倍の規模となる防災林帯を整備するが、整備・管理の担い手確保が課題となっている。全県的に間伐などの取り組みも進むが、二〇二〇年度末の復興・創生期間終了後の事業の財源確保は不透明さが残る。
 県はふくしま植樹祭を機に県民や全国の団体、企業から人手などの協力を受けながら森林再生を進める仕組みをつくる考えだ。
 内堀知事は終了後、「今後は植樹祭を契機にした森づくりの動きを『続ける』、『広げる』、『つなげる』ことが重要になる」と述べ、浜通りだけでなく、会津、中通りでも県民運動としてふくしま植樹祭などを展開する考えを示した。斎藤県森林・林業・緑化協会長は「天皇、皇后両陛下がご臨席された全国植樹祭の理念である森林づくりの大切さを今後も次世代に継承する取り組みを充実させたい」と意義を語った。
 福島民報社から高橋雅行社長が出席した。

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記念植樹をする(左から)吉田議長、内堀知事、海老蔵さん、門馬市長=南相馬市鹿島区北海老地区
記念植樹をする(左から)吉田議長、内堀知事、海老蔵さん、門馬市長=南相馬市鹿島区北海老地区

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