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ふくしまアリーナ(11月8日)

 バレーやバスケットの大会で県内一を争う。プロレスの激しい闘いにファンが熱狂する。福島市の福島体育館は、かつて県内スポーツの拠点の一つだった。選手にとって憧れの舞台であり、国内トップ選手に接することもできた。
 東京五輪が開催された一九六四(昭和三十九)年に県の施設として完成した。一九七四年から市が管理し、五年後には隣接の武道館が造られた。ふくしま国体夏季大会の水球競技の開始式が行われた。半世紀の歴史を刻んだ施設は震災で傷んだ。十月下旬に、同じ場所に新しい体育館と武道館が出来上がった。
 命名権によって、ケーブルテレビの冠がつくNCVふくしまアリーナと呼ばれる。バスケットのコート二面が確保できる。広さは前と変わらないが、二千人弱を収容できた観客席はない。入場料を取る試合は行えない。市民が気軽に運動を楽しめる場を目指す。千五百人分の席がある市国体記念体育館と使い分ける。
 二〇二〇年東京五輪まで二年を切った。スポーツへの関心は高まる。最新の設備で近くの高校の生徒が練習に励む。世界を見据える選手もいるだろう。施設の位置付けは変わっても、夢と希望を与え続ける。

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