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復興肌で感じた 風化防止協力誓う いわき世界水族館会議参加者

 「福島の元気が伝わってきた」。いわき市の小名浜魚市場で七日、開会式を行った世界水族館会議。東日本大震災後に初めて本県を訪れた海外の関係者らも多く、復興が着実に進む本県の姿に理解を深めた。今会議は震災の記憶を風化させないため、開催を二年前倒ししており、地元関係者は「現状を世界に発信してほしい」と期待を込めた。
 メイン会場となった小名浜魚市場は、震災の津波で被災し、二〇一五(平成二十七)年三月に再建された。目の前には今年六月にオープンしたばかりの大型商業施設「イオンモールいわき小名浜」がそびえる。ロシアから出席した公共水族館などの設計や管理をするアドリー・テレジンさん(55)は、その光景を目の当たりにし、「復興が進む被災地の状況を肌で感じることができた」と感心した様子だった。
 米国のモントレーベイ水族館職員のジョン・ブルース・ホーシュさん(57)は「震災後、初めて小名浜を訪れたが、ここまで復興していることに驚いた」と話した。開会式でアクアマリンふくしま館長の安部義孝さん(78)が、会議を二年前倒しにした経緯を語ったことに思いを寄せ、「国に帰ったら多くの人に福島の状況を伝えたいと思う」と風化防止への協力を約束した。
 国内の水族館関係者も現状を学んだ。大阪市の水族館「海遊館」館長の西田清徳さん(60)は「今回、福島で会議を開催できたことは復興の表れだ。阪神淡路大震災や東日本大震災時には互いの水族館同士などで助け合ってきた。ネットワークが全世界に広がればうれしい」と話した。

■食の魅力伝えるランチは地元食材

 「地元の食材をおいしく食べてもらえて、本当にうれしい」。昼食の料理を担当した小名浜美食ホテル総料理長の福岡俊真さん(38)は満足そうに語った。
 いわき市産のシイタケ、カボチャを使った天ぷらをはじめ、すし、湯豆腐、そうめん、サツマイモと小松菜のあんかけなど、「和」を意識したメニューを振る舞った。
 参加者は六日のウエルカムパーティーでも県内三十一銘柄の日本酒や、小名浜港に水揚げされたメヒカリとヒラメを使った料理などを味わった。福岡さんは「県産食材の魅力や安全性のPRにつながってほしい」と期待を込めた。
 通訳ボランティアとして参加している、いわき市の園部早由里さん(66)は「通訳の立場なので海外の参加者と話す機会が多い。いわきの魅力や復興の現状を伝えていきたい」と話した。

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地元産食材を使った昼食会で、食材の安全性に理解を深める参加者
地元産食材を使った昼食会で、食材の安全性に理解を深める参加者

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