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県民と外国人労働者(11月9日)

 コンビニで食べ物や飲み物を手にレジへ向かう。店員の言葉がたどたどしい。胸元の名札を見ると、外国人の名前だった。居酒屋で注文を取りにやってきた店員に話を聞くと、海外からの留学生だった。
 厚生労働省によると、昨年十月末の県内の外国人労働者は六千九百十四人で、震災前の一.八倍に増えた。東京都や愛知県、大阪府などの都市部に比べれば少ないが、東北六県で宮城県に次いで多い。県内各地の街なかで外国人を見掛けることが珍しくなくなった。
 日本の暮らしにどうなじんでもらうか。県国際交流協会はさまざまな支援に取り組む。困り事や悩みの相談を受け付ける。警察官を講師に招き、一一○番の利用方法を学ぶ防犯講座を開く。活動はますます大切となる。
 外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法改正案が国会で議論されている。本県は人口が減り、海外の人に手助けをお願いする事柄が増えていく。一緒に歩んでいくために乗り越えなければならない課題がある。協会は、県内に住む外国人が各国の料理を日本語で県民に教える教室や、県民が国際情勢を学ぶ講座も開いている。お互いに心を通わせながら、知恵を出し合おう。

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