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自然観に共通理解深める 世界水族館会議

 第十回世界水族館会議2018福島の基調講演・セッション二日目は八日、いわき市の小名浜魚市場で開かれ、日本人の自然観に共通理解を深め、人と野生生物の共生について考えた。大国魂神社(いわき市)の山名隆弘宮司が「侍と鷹(たか)」と題し、戦国時代の武将や昔の農民らが鷹を「神の使い、仏の化身」とあがめ、神仏習合などの象徴としてきたことを解説した。

 鷹狩りの研究を続けている山名宮司は、神仏の使いとして鷹をあがめた背景として、穀物などに被害を及ぼす野生生物を撃退することなどを挙げ、「全てのものに神が宿り、命を尊ぶという日本人の信仰心は、侍がいない現在にも受け継がれている」などと語った。鷹狩りを好んだ戦国武将として徳川家康を挙げ、当時の「鷹狩り絵巻」などをスクリーンに示し、侍と鷹との関係について説明した。
 京急油壺マリンパーク(神奈川県)の樺沢洋・元館長は「水族館における研究について」と題し、自身の展示技術向上のための研究活動を発表した。
 魚介類の視覚や聴覚などを、どう分かりやすく来館者に伝えるかを展示のポイントとして着目した経緯を説明し、同パークで実際に行った取り組みを紹介した。樺沢氏は「展示する側に驚きがなければ、魅力的な展示にはならない。動物の動きがどうなるのかを来館者と一緒に観察していけるような水族館が大切」と説いた。
 基調講演を踏まえたセッションでは、アクアマリンふくしまの安部義孝館長が同館で取り組むシーラカンス調査の成果を示した。二〇一二(平成二十四)年に見つかった体内からプラスチックが発見されたことを示し、シーラカンスの研究を通じて、海洋汚染に歯止めをかけ、海洋環境を保全する重要性を強調した。
 アクアマリンパークでは、那須どうぶつ王国(栃木県)が「鷹狩り」を披露した。海外からの参加者らが迫力のパフォーマンスに見入っていた。
 参加者の一部は八日、東京電力福島第一原発を視察した。

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鷹を披露する那須どうぶつ王国のスタッフ
鷹を披露する那須どうぶつ王国のスタッフ

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