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読解力向上へ詳細調査 小中高計46校 成果全県に拡大

 県教委は、県内の小中高生の基礎的な読解力を詳細に把握する初の調査に乗り出す。公立の小学校十二校と中学校十一校、県立高二十三校をモデル校に設定し、国立情報学研究所を中心とした研究チームが開発した「リーディングスキルテスト」を十二日から実施する。結果を分析した上で授業内容や指導法を改善し、全県に広めて児童生徒の総合的な学力の向上につなげる。

■国立研究所 開発テスト実施
 鈴木淳一県教育長が九日に開かれた県議会各会派の政調会で明らかにした。全ての教科の学力を身に付ける根幹となる読解力向上への課題をつかみ、的確な指導に役立てる。
 リーディングスキルテストは、文章を正しく読み解く力を診断する。主語や目的語の理解力、二つの文の意味が同じかどうかの判断力など六項目の能力を数値化する。
 県教委はモデル校を浜通り、中通り、会津の各地域に設け十二日から順次、テストを実施する。小学六年生と中学、高校の全学年の生徒合わせて約六千二百人を対象とし、強みや弱点をモデル校ごとに分析する。
 テスト後の授業では、国語だけでなく算数・数学、理科、社会など各教科の教科書に掲載されている文章や文脈を詳しく説明したり、語句を言い換えたりする取り組みを導入する。成果をみながら指導のポイントなどを県内各校で活用してもらう。
 県教委は「教科書を正しく理解する力があれば学力もしっかり身に付くのではないか」と期待している。
 テストの実施機関である産学組織の「教育のための科学研究所」(代表理事・新井紀子国立情報学研究所教授)によると、全国で行ったこれまでのテストでは、中学三年生の半数以上が、常識や知識を使って文章を読み解く問題などを苦手としている傾向が分かったという。

■2年前から活用の新地町 児童生徒に効果
 リーディングスキルテストは、「教育のための科学研究所」が二〇一六(平成二十八)年度から実施している。新地町教委は開始当初からサンプル調査に協力しており、テストを活用した授業の改善により児童生徒の学力が向上した。
 町教委によると、テスト開始前の二〇一四年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)では町内の小中学生の国語、算数・数学のいずれも全国平均を下回った。二〇一六年度以降はテスト結果を踏まえた授業を展開。現在はほとんどの科目が全国水準に達し、一部は全国平均を上回っているという。
 町教委の担当者は「教員が児童生徒の理解を助ける指導を心掛けるようになり、授業の効果が高まっている」としている。

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