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スマホ宣言をもう一度(11月13日)

 話題のミステリー小説に「スマホを落としただけなのに」(志駕晃[しがあきら]著)がある。映画化され、県内でも封切られた。タクシーの中でスマホを落としたことから物語は始まる。会員制交流サイト(SNS)の怖さを描く。
 郡山市の女子中学生が誘拐された事件も、SNSを介して起きた。十月三十日に逮捕された容疑者は、連絡を取って誘い出し、車で連れ去った疑いが持たれている。少女は東京都内で警察官に保護され、けがはなかった。昨年十月に神奈川県座間市のアパートで九人の遺体が見つかった事件が、脳裏に浮かぶ。
 「ふくしま高校生スマホ宣言」の発表から間もなく一年がたつ。県内の高校生自らが安全な利用方法を考え、四つの注意点をまとめた。その一つに「SNS 出会いの裏側 SOS」を掲げる。座間市の問題を受けて急きょ、盛り込んだ。何者かが優しい人物に成り済まして接触してくるかもしれない。同じ世代が二度と被害に遭わないようにとの願いが、込められている。
 便利な道具でも、使い方によっては危うさをはらむ。高校生に限らず、携帯電話を持つ小中学生が増えている。学校や家庭、地域で改めて宣言を唱え、胸に刻もう。

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