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現代の名工 県内から3人

 ものづくりで国内最高水準の技術を持つ匠(たくみ)をたたえる2018(平成30)年度の「現代の名工」に県内から旋盤工の今野和男さん(57)=いわき市泉ケ丘二丁目62の3、日産自動車いわき工場=、清酒製造工の坂井義正さん(76)=会津若松市門田町堤沢字北村30の1、鶴乃江酒造=、広告美術工の松本英明さん(66)=田村市船引町東部台二丁目3、アール・アルチザン=が選ばれた。厚生労働省が11日発表した。
 表彰式は12日、東京都新宿区のリーガロイヤルホテル東京で行われた。

■車のエンジン製造に力 今野和男さん
 自動車エンジンの製造工場に長年勤めている。工作機械の保全や補修などに関する優れた知識と技能が評価された。
 秋田県由利本荘市出身。科学技術学園高卒。一九八〇(昭和五十五)年に日産自動車へ入社した。モノづくりの道を志したきっかけについて「小学生の時に木の皮で飛行機を作ったこと」と振り返る。三十年以上、工作機械の部品改良を重ね、エンジン製造の現場を支えてきた。
 市内の工業高校に出向き生徒へ技術指導も行う。「先輩から受け継いできた技術を若い人たちに伝えていきたい」と次世代の育成を誓っている。

■試行錯誤重ね伝統守る 坂井義正さん
 半世紀以上、純米酒造りに力を注いできた。杜氏(とうじ)を務める鶴乃江酒造は二〇一七(平成二十九)酒造年度の東北清酒鑑評会の純米酒の部で最優秀賞に輝いた。「蔵人ら多くの仲間に恵まれた」と感謝する。
 会津若松市出身。門田中(現若松五中)、大沼高卒。農業の傍ら、一九六三(昭和三十八)年から農閑期に市内の酒造会社で技術を磨いてきた。二〇〇一年に鶴乃江酒造に入社し、会津杜氏組合会長も務めた。
 「伝統を守るだけでなく、試行錯誤を重ねる『攻める』姿勢を次代に伝えたい」と酒造りへの一層の覚悟を示している。

■筆文字は業界の手本に 松本英明さん
 「文字を見て商品を連想できるよう心掛けてきた」。筆文字の技術は業界の手本と称される看板製作五十年超の屋外広告物製作の匠(たくみ)だ。
 田村市船引町出身。船引中卒。家業の松本看板二代目として研さんを積み、一九九一(平成三)年に有限会社化して現在のアール・アルチザンに社名変更し、社長に就いた。
 全国五輪全国大会に出場する若手職人の指導に注力し、二〇〇〇年から二〇〇二年まで三年連続で日本一となる金賞受賞に貢献した。デジタル化が進む業界だが、「書く楽しみを伝えたい」と後進の指導を続ける。

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