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帚木蓬生さん「守教(上下)」 中山義秀文学賞に

 優れた歴史・時代小説を顕彰する第二十四回中山義秀文学賞の公開選考会は十一日、白河市立図書館で開かれた。受賞作に帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)さん(福岡県中間市)の「守教(上下)」(新潮社)が選ばれた。
 中山義秀顕彰会(会長・鈴木和夫市長)の主催、福島民報社などの後援。「守教」は九州の今村という村に隠れ続けたキリシタンの姿を描いた長編作品。作品が刊行された昨年は、「今村信徒」の存在が発見されてから百五十年に当たる年でもあり、高く評価された。三月には同作品が第五十二回吉川英治文学賞を受賞した。
 二十九作品の応募があり、一次、二次選考を経た「守教」「騎虎の将 太田道灌(上下)」(幡大介著、徳間書店)、「虎の牙」(武川佑著、講談社)の三作品が最終の公開選考会に残った。作家の高橋義夫さん、中村彰彦さん、朝井まかてさん、文芸評論家の清原康正さんが一冊ずつ評価した。会場には約二百人の文芸ファンが訪れ、時には辛口の批評にじっくりと聞き入った。一次、二次選考委員は福島民報社の安田信二取締役論説委員長ら三人が務めた。
 帚木さんは「歴史小説としては辺縁の物語に対して目をかけていただき、感謝に堪えません。ありがとうございました」とのコメントを寄せた。
 文学賞受賞者には正賞と副賞として百万円が贈られる。贈呈式・受賞記念講演会は来年二月三日、市立図書館で開かれる予定。

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作品の評価を述べる(左から)高橋、中村、朝井、清原の各氏
作品の評価を述べる(左から)高橋、中村、朝井、清原の各氏

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