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廃旅館の撤去開始 磐梯熱海中心部の河鹿荘

 郡山市の磐梯熱海温泉街の中心部にあり、約四十年前に運営会社が経営破綻して廃虚となっていた旧旅館「河鹿荘」の撤去作業が始まった。安全性や景観の面から地域の長年の課題となっていたが、埼玉県川越市の建設会社の会長を務める男性(83)が課題解決への支援を申し出た。現時点で跡地利用は決まっていないが、住民からは地域振興への利活用を期待する声が上がっている。
 旧河鹿荘の建物は七階建てで、敷地面積は約二千二百平方メートル。地元の旅館関係者によると、老朽化した建物から落ちた廃材が近くに駐車していた車に当たって破損したケースがあったほか、観光客から「温泉街の雰囲気を壊す」などと苦情が出ていたという。地域の各種団体でつくる熱海町地域振興協議会(会長・菅野豊磐梯熱海温泉観光協会長)は、解決に向けた対応を行政機関などに要望してきた。
 磐梯熱海温泉のファンである男性は何度も温泉街を訪れ、廃虚の存在を気に掛けていたという。地元が困っているのを知り、「地域のために役立ちたい」と支援を申し出た。土地・建物を債権者らから購入し、自費で解体工事を請け負った。
 工事は十月上旬ごろに始まり、十二月中旬には終了して更地となる見通し。地元関係者の一人は「長い間、地域の課題だったので解決するのはうれしい。願ってもない支援に感謝したい」と話す。

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解体工事が進む旧河鹿荘の建物=9日
解体工事が進む旧河鹿荘の建物=9日

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