県内ニュース

主要

  • Check

広域化水道に新システム 南会津町 スマホで監視・管理

 南会津町は町村合併に伴い広域化した水道事業に、職員のスマートフォンなどで遠隔監視・管理ができるシステムを導入した。従来は職員の巡回に頼る部分が大きかったが、今は手元で水道施設の状況を常時把握でき、改善のための操作も可能だ。負担軽減が評価され、日本水道協会の水道イノベーション賞特別賞を受けた。
 新システムはIoT(モノのインターネット)技術の「クラウド」を活用し、配水池など六十施設を監視する。水位や塩素濃度などの情報が担当職員のスマートフォンやタブレット端末に届く。薬品注入量の調整、ポンプの起動・停止といった管理作業も画面上でできる。二〇一七(平成二十九)年度までの五年間で、約一億八千万円をかけ構築した。
 県や町によると、クラウドを使って水道施設を監視している自治体はあるが、スマートフォンで管理作業もできるのは県内でも画期的だという。日本水道協会は、広大な面積の自治体にとって参考になると評価している。
 町は二〇〇六年に四町村が合併して誕生し、一つの上水道と十七の簡易水道が点在。旧町村ごとに監視システムが異なり、異常の把握を住民の通報に頼っていた場所もあった。山の上の水道施設には冬は職員がかんじきをはいて巡回していた。
 新システムにより職員の負担軽減とともに、経費節減が期待される。以前は監視のための通信費が十一施設のみ対象で年間約二百五十万円かかっていた。新システムは対象が六十施設に拡大したが二百三十万円程度に抑えられる。巡回の公用車の燃料代圧縮にもつながる。
 人口減に伴い今後、水道料金収入の減少が予想される。技術継承も課題で、星善介町水道係長(46)は「安定供給に加え、持続可能な水道事業のため新システムを生かしたい」と話している。

カテゴリー:主要

タブレット端末などで水道施設を監視する職員
タブレット端末などで水道施設を監視する職員

主要

>>一覧