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好評ふくしまの酒 沖縄で国際食品商談会開幕

 国際食品商談会「沖縄大交易会」は二十九日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕し、本県産日本酒が初めて出品された。全国新酒鑑評会金賞受賞数六年連続日本一の「ふくしまの酒」はバイヤーから高い評価を受け、関係者は沖縄の国際物流ルートを生かした海外展開に手応えをつかんだ。
 アジアを中心とした十六カ国・地域約二百五十社のバイヤーが参加する大規模商談会に、本県産の日本酒十三銘柄が並んだ。次々と試飲に訪れるバイヤー。口に運んだ瞬間、表情が笑顔に変わる。香港の商社社長ブルース・シューさん(32)は「福島の酒はとてもおいしい。今後、取り扱う可能性はもちろんある」と太鼓判を押した。マレーシアの卸売業でバイヤーを務める前田崇さん(35)は「来年から日本酒の取り扱いに力を入れる予定で、福島の酒が選択肢に入るのは間違いない」と話した。
 本県産日本酒ブースの出展は東邦銀行が企画し、県酒造協同組合と共同で実施した。同組合理事長の有賀義裕さん(65)は「多くのバイヤーに評価してもらい、海外展開の大きな足掛かりになった」と手応えを語った。その上で、「料理に合わせた飲み方など、より踏み込んだPRが必要」と売り込み方法の改善点を確認した。
 那覇空港にある国際物流施設「沖縄貨物ハブ」は貨物専用機が二十四時間発着可能で、アジア主要国まで短時間で空輸できる。現在、本県産日本酒の輸出は主に船便を活用している。海外需要が拡大した場合、沖縄は重要な物流拠点になる可能性がある。
 物流が活発化すれば、福島空港と那覇空港を結ぶ定期路線復活の追い風になる。うつくしま・ちゅらしま交流・福島空港利用促進連絡会の事務局を務める沖縄県交流推進課交流推進班長の山川優さん(49)は「福島の日本酒がそのきっかけになるよう望んでいる」と期待する。連絡会事務局で福島県空港交流課主幹の斎藤誠さん(53)は「民間の取り組みは大変ありがたい。県としても最大限支援したい」と語った。
 東邦銀行公務・地域振興課主任調査役の郡茂幸さん(37)は「福島が誇るお酒で、経済交流を活性化し、地域振興につなげられるはず」と可能性を指摘した。

■県産日本酒 輸出量2012年度の2倍
 県貿易促進協議会によると、二〇一七(平成二十九)年度の県産日本酒の輸出量は百七十九キロリットルで、調査を始めた二〇一二年度の約二・二倍に伸びている。輸出先はトップが米国の七七・一キロリットルで、二位が韓国の三九・〇キロリットル、三位がカナダの一○・五キロリットル、四位が台湾の八・七キロリットル、五位が香港の六・七キロリットルなどとなっている。

カテゴリー:今日の撮れたて

バイヤーに本県産日本酒の魅力を紹介する有賀さん(左)と郡さん(右)
バイヤーに本県産日本酒の魅力を紹介する有賀さん(左)と郡さん(右)

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