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家族の絆で防犯(12月6日)

 息子や警察官をかたる電話がかかってくる。次々と作り話を繰り出す。相手を案じるあまり、お年寄りが信用してしまう。最近、いわき市の八十代男性が七百八十万円、七十代女性が六百八十万円をだまし取られた。
 郡山市出身で都内に住む男性会社員は、古里で一人暮らしの八十歳の母親と約束した。「息子を名乗って助けを求める電話がきたら、相手に好きな料理を聞いて」。男性は母親が作るクリームシチューが大好きだった。本人と偽者を見分ける合言葉の一つになる。当てられる恐れは低い。
 県警本部が新たに作ったチェック表は、被害に遭う危険度が分かる。実例を基に十二の質問を用意した。例えば「息子がお金を準備してくれと電話してきた。どうするか」との問いには「準備しない」「準備する」のいずれかを選ぶ。全てに答えると「だまされやすさ」が七段階で示される。手口を覚え、心構えに役立つ。
 小中学校を通じて児童、生徒に配っている。持ち帰り、祖父母に利用を呼び掛ける。離れて暮らす孫が思いやりの気持ちを伝えるきっかけにもなる。家族が集まった時に話題にしよう。会話が弾む家庭に、犯罪が入り込む隙は小さい。

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