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迅速な血中タンパク質量解析法開発 平准教授(福島大)、企業と連携

 福島大の平修准教授(43)=専門・材料科学=は大陽日酸(本社・東京都)などと連携し、血液中のタンパク質の量を簡単に量る解析法を開発した。がんやアレルギーなどの病気の予防や早期治療、原因不明とされていた疾患との因果関係の解明につながる可能性があるとしている。五日、平准教授が福島市の福島大で開かれた記者会見で発表した。

 がんやアレルギーなど体の異常があると、疾患に関係するタンパク質の量が血液中で増減する。タンパク質の量を測定する場合、従来は専用の試薬を使い、特定のタンパク質に目印となる物質を付けて疾患時と健康時での差を比較していた。ただ、これまでの試薬では疾患時と健康時の数値の差が小さく、正確な測定には高精度の機器と複数回の検査が必要だった。
 平准教授は大陽日酸の試薬「Py-Tag(ピーワイ・タグ)」を用いて、一度の検査でより正確なタンパク質の量を測定できることを実証した。この手法は世界初で、血液検査などに応用すれば医療現場での迅速な診断や適切な治療にもつながるという。自覚症状がない人の病気を未然に防いだり、原因不明の疾患に関係する新たなタンパク質の発見にも役立つとしている。研究成果をまとめた論文が八月、オランダの出版社「Elsevier」が出版している国際学術誌に掲載された。
 平准教授は来春開設される福島大食農学類でも研究に今回の解析法を応用していく。県産農産物に含まれるタンパク質などを詳しく調べて健康効果などを検証し、農業や観光振興に役立てたい考えだ。「県産品の安全性の発信やブランド力の強化につなげたい」と意欲を見せた。

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