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全日本カラオケで二度目の栄冠 南相馬市の鍬野邦男さん

 全国のカラオケ愛好者が競う「第二十九回全日本カラオケ王座決定戦」で、南相馬市の鍬野邦男さん(61)が頂点のグランプリに輝いた。今年相次いで亡くした母と姉への思いを込め、母の大好きだった細川たかしさんの「北緯五十度」を熱唱。十四年前の第十五回大会に続く二度目の栄冠を手にした。

 大会は王座決定戦実行委員会の主催で十一月二十三日に東京都の東京新橋ヤクルトホールで開かれた。全国から予選のテープ審査を勝ち抜いた百十七人が出場した。それぞれが持ち歌を歌い、三十人が決勝に進み、グランプリを目指した。
 同市小高区に自宅のあった鍬野さんは、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後、家族と共に避難生活を余儀なくされた。福島市や新潟市、いわき市勿来での暮らしを経て、現在は南相馬市原町区に住んでいる。避難の間はカラオケが心の支えになった。今年二月に姉の幸子さん=当時(65)=、六月に母のミヨ子さん=当時(92)=が亡くなった。悲しみをこらえ、二人への思いを込めた特別の大会として臨んだ。
 鍬野さんはこれまでにも多くのカラオケ大会に出場し、二年前には日本アマチュア歌謡祭グランプリ大会で優勝するなど実力は折り紙付き。再び全国の頂点に立ち、「将来は、母が帰りたがっていた小高に戻るつもり。今回は母と姉からのご褒美をもらったと思う」と喜びを静かにかみしめていた。

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