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ニットのまちの絵本(12月11日)

 伊達市を題材にした絵本に「すてきなニットやさん」(アリエスブックス刊)がある。男の子と女の子が店を開き、訪れる動物に弁当袋や装飾品、衣装を編んであげる。心温まる物語が季節に合わせて進む。
 保原高美術部の生徒十九人が、昨年春から約一年半かけて仕上げた。特産の桃、あんぽ柿、伊達氏発祥の地としての歴史…。数ある題材から、もっと知ってほしいと選んだ。部長の酒井悠希さん、副部長の宍戸友紀さんを中心に、筋書きからページの組み立て、絵を描くまでを手掛けた。市政アドバイザーの絵本作家目黒実さん(福岡市)が手助けした。
 手作りのセーターや手袋を思い出す。小さくなったり、ほつれたりしても編み直す。毛糸玉にする作業を手伝う。絵本にも、そんな場面が出てくる。使わなくなった製品を集めてマフラーを作り、店の近くにあるケヤキの木に巻く。物を大切にする。他人を思いやる。そして古里の産業を受け継ぐ願いがこもる。
 絵本は市立図書館や幼稚園、小中学校などに備えた。市内の書店や道の駅伊達の郷りょうぜん、まちの駅やながわで買える。クリスマスが近い。子や孫に読み聞かせ、まちの良さを伝えよう。

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