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地産地消で復興発信(12月13日)

 郡山市の公用車に燃料電池車(FCV)がある。水素と空気中の酸素の化学反応で電気を作り、モーターの力で動く。「静かで乗り心地がいい」「走りが滑らか」。試乗会に参加した市民の評判は高い。
 走行中に二酸化炭素(CO2)を出さない。市役所は国の補助を受け、約一億九千万円で「水素ステーション」を備えた。市によると、満タンで五百~六百キロ走る。気になる値段は、あるメーカー製なら一台約七百三十万円。国と県の補助金を使えば四百三十万円程度まで下がる。それでも庶民には高い買い物になる。
 昨年六月に市が導入した時は県内初だった。市の調査では、今年十一月現在、十四台を数える。燃料代は満タンで五千~六千円かかる。ステーションは市役所以外に福島市と郡山市、南相馬市に民間のものがある。まだ数少ない。県内各地にできれば、乗る人が増えることが見込まれ、普及への好循環が期待できよう。
 浪江町で世界最大規模の水素製造拠点づくりが進む。二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックで使われる。再生可能エネルギーで作る地元産の燃料で、エコカーが行き来する。近い将来、そんな光景が県内でも広がるかもしれない。

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