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デコトラ輝く大みそか 小名浜に500台集結

 鮮やかな装飾を施した「デコトラ」約五百台が大みそかの三十一日、いわき市小名浜の藤原埠頭(ふとう)に集結し、東日本大震災復興支援イベントを繰り広げる。ドライバーらでつくる一般社団法人「全国哥麿(うたまろ)会」が全国から過去最大規模のトラックを集め、体験試乗や歌謡ショーなどを催す。益金を震災復興に役立ててもらう。「被災地に笑顔を届ける-」。人情味あふれる“トラック野郎”が平成最後の年越しを熱く盛り上げる。
 哥麿会は毎年、全国でチャリティーイベントを開催している。県内開催は震災と東京電力福島第一原発事故からの復興の歩みを後押ししようと、同会会長付で、市内で押田運送を営む押田真吾さん(55)が企画した。県や市の協力を受け、多くの車両が駐車できる会場として小名浜港の埠頭を確保した。交通と会場の整理を万全の態勢で行えるよう、準備を進める。
 イベントの目玉は大ヒット映画「トラック野郎」主演の故菅原文太さんがハンドルを握った「一番星号」の展示。来場者が乗車して記念撮影できる。トラックの荷台を特設ステージにして、いわき市出身の丘なる実さん、Toshieさんら歌手約十人が出演する音楽ライブ、「トラック野郎」に出演した俳優原田大二郎さんのトークショーを催す。
 年越し時のカウントダウンでは、集結した車両が一斉に電飾を輝かせ、新年をにぎやかに祝う。
 食品販売コーナーには大鍋で豪快に煮立てた熱々の豚汁、焼きそば、ラーメン、串焼きなど約十五店舗が並ぶ。Tシャツやタオル、ステッカーなどデコトラにちなんだデザインのグッズも販売する。益金は全額、いわき市社会福祉協議会に寄付する。
 哥麿会は一九七五(昭和五十)年、東映が「トラック野郎」シリーズを製作する際、出演者のドライバーらで結成した。その後、交通遺児支援などを続けた。一九九一(平成三)年に長崎県で発生した雲仙・普賢岳火砕流災害の支援活動をきっかけに、災害ボランティアを活動の主体に切り替えた。
 阪神大震災、熊本地震、西日本豪雨と各地で大規模災害が起きるたびに被災地に駆け付けた。東日本大震災と原発事故発生後は県内の仮設住宅や災害公営住宅などを定期的に訪問し、炊き出しや演歌のリサイタルを開き、長期化する避難生活で疲れた人たちを元気づけてきた。日赤の中長期的ボランティア支援団体の認定を受け、一般社団法人格を取得している。
 三代目会長の田島順市さん(70)=埼玉県本庄市=は「各地を巡って、元気が出たとの感想を聞くたびに続けて良かったと思う。いわきでも幅広い世代の人に楽しんでほしい」と話している。

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