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初飛行から115年(12月17日)

 米国のライト兄弟は一九〇三(明治三十六)年十二月十七日、エンジン付きの機体で初飛行に成功した。百十五年がたった。この間、空を飛ぶ機械の技術は、驚くほどに進んだ。
 二人が生み出した「ライトフライヤー号」は挑戦四回目に五十九秒、宙に浮いた。距離は二百六十メートルだった。今年十月、シンガポールとニューヨークの直行便が五年ぶりに復活した。世界で一番長い約一万六千七百キロを結ぶ。より燃費のいい新型機が十九時間ほどでつなぐ。
 福島空港にはチャーター便が続々と舞い降りる。県によると、これからの予定も含めて国際線は今年度、百五十五便を数える。一年間としては震災と原発事故の後で最も多い。国内線は百八便だった前の年には届かないが、七十二便になるという。県は魅力いっぱいの観光地を売り込む。着陸料も国際線は無料、国内線は四分の一に割り引く。
 行き先は沖縄、名古屋、長崎、台湾、ベトナム、タイ…。国内外に広がる。定期便でも大阪、札幌まで行ける。速くて便利で、遠い所へ向かうには欠かせない。ますます安全になり、快適な乗り物へと変わり続ける。兄弟の努力に感謝しながら福島から空の旅を楽しもう。

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