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食で復興後押し 福島の小中高生、メニュー開発へ

 福島市の小中高生が「食」をテーマに、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を目指す取り組みが十六日、スタートした。市内産の農産物などについて学び、オリジナルメニューを開発する。完成品は二〇一九(平成三十一)年三月の春休み期間中に市役所内の食堂などで提供し、古里の魅力を多くの人にアピールする。
 子どもたちが地域の現状を理解し、自ら考えた復興活動に取り組んでもらう「福光(ふっこう)プロジェクト」の第一弾。市三河台学習センターの呼び掛けに、桜の聖母高、桜の聖母中、岳陽中、三河台小、福大付属小の小学五年生から高校二年生まで十八人が名乗りを上げた。
 子どもたちは二班に分かれ、市産の農産物を使ったメニューを考案、試作する。来年二月下旬に本間稔市教育長らによる選考会を開き、販売する二品を決める。市役所のほか、市内のコラッセふくしま十二階にある展望レストラン「きいちご」での提供も検討している。同施設内には県観光物産館もあり、実現すれば県内外から訪れる多くの人に楽しんでもらえそうだ。
 初日は同学習センターで原発事故や風評に理解を深めた後、市職員からモモなどの果物、野菜、凍(し)み豆腐、ギョーザなどといった名産品について市職員から説明を受けた。モモのコンポートや飯坂温泉グラノーラなどの六次化商品を味わい、これからつくるメニューのイメージを膨らませ、意見を出し合った。
 参加している小学生は震災当時三、四歳と幼かった。三河台小六年の仲塚いくみさん(12)は震災と原発事故後の県や市の取り組みについて「除染や検査をしっかりしていることが分かった。ここまでくるのに、いろいろなことを頑張ってきたんだね」と驚いた様子だった。桜の聖母高二年の千葉麻理子さん(16)は「小中学生の子をしっかり引っ張って、市の魅力を詰め込んだメニューを完成させたい」と意気込んでいる。
 同学習センターはメニュー開発後も、プロジェクトの第二弾として「観光」をテーマに据え、子どもたちに市内の祭りや温泉地への誘客を目指す活動を考えてもらう。鈴木公雄館長(64)は「古里のために考え、行動した経験は将来、子どもたちの人生の原動力となってくれるはず」と期待している。

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福島市内で作られた6次化商品を味わい、メニューのイメージを膨らませた子どもたち
福島市内で作られた6次化商品を味わい、メニューのイメージを膨らませた子どもたち

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