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川柳が映し出すこの1年(12月28日)

 役所や多くの企業は二十八日、仕事納めを迎える。本紙に寄せられた時事川柳で、この一年をたどる。〈七年目もうとまだとがせめぎ合い〉震災からの復興は道半ばが続く。
 揺れと津波と原発事故の記憶が薄れない中、今年も全国で豪雨、台風、地震が相次いだ。〈忘れないうち台風が二度三度〉。猛暑も加わって〈被災地に重く暑さがのしかかる〉。〈この酷暑地球の未来暗示して〉いるのだろうか。〈今はもう天変地異は想定内〉と受け止め、確かな備えを用意しよう。
 地位の高さや役職の重さに言動が伴わない。〈セクハラで次々辞めてく偉い人〉。公文書の改ざんは国会答弁も絡んで〈忖度[そんたく]の嘘[うそ]から嘘が連鎖する〉。〈一年も騙[だま]し続けてこの始末〉に国民は怒る。役所の障害者雇用の水増し問題は身勝手な〈省庁の拡大解釈得意技〉に批判が高まった。納税する側は〈忖度は国民にして下さいな〉と望む。
 県土再生の道のりは険しいが、明るさも見える。〈復興の背中一押し相福道〉。担い手の若い力も夢を描く。ふたば未来学園高から一期生が卒業した。小高産業技術高でも統合後の初めての卒業生が巣立った。〈復興の未来へ羽ばたく一期生〉

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