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矢祭産野菜都民魅了へ 町特産品開発協が提供

 全国の信用金庫が連携し、中小企業の販路拡大や新事業展開を後押しする「よい仕事おこしネットワーク」を活用して、矢祭町特産品開発協議会が提供する野菜が東京都品川区の老舗「割烹とんかつ ひろせ」で利用される。先月発足したネットワークを使った取引の第一弾で、二十日に都内で契約を結ぶ。新鮮な四季折々の県産野菜が名店で都民を魅了する。
 「野菜の高い鮮度と質の良さに魅力を感じた。多くの料理に使いたい」。矢祭町の野菜を食材にすることを決めた同店長の広瀬慶人さん(38)は福島産の野菜の素晴らしさを絶賛する。
 矢祭町特産品開発協議会は二〇〇九(平成二十一)年夏から都内などでもったいない市場を開催している。スーパーなどで取り扱われない大きさや形の「規格外」だが、新鮮でおいしい野菜や農産物加工品を、軽トラックに載せて首都圏に運んでいる。
 東京都品川区の城南信用金庫品川支店駐車場では、二〇一七年十二月から福島民報社が仲介し、もったいない市場がスタートした。同信用金庫大井支店駐車場でも、昨年一月から月に一回程度もったいない市場を開いている。同信金と取引がある広瀬さんは、よい仕事おこしネットワーク事務局の紹介で市場を知ると、飛ぶように売れる矢祭町産野菜の味と人気に目を付け、契約を決めた。
 広瀬さんは「風評に負けずに頑張っている福島県の復興の一助になってほしいという思いもある」と明かした。
 協議会は町特産のユズやハクサイ、ダイコン、ニンジン、カボチャ、サトイモなど町の農家が生産している旬の野菜を同店の需要に応じて町から運ぶ。協議会長の高信一則さん(70)は「料理店との契約は初めて。山間部の農業振興のために、販路をさらに広げるきっかけとしたい」と声を弾ませた。もったいない市場事務局代表の熊田孝子さん(69)は「農産物が売れるのは農家の生きがいにもなる。今回の契約は大きな好機」とさらなる展開も期待した。

■顧客結びビジネス創出

 よい仕事おこしネットワークは昨年十二月十四日に発足した。四十七都道府県の全信用金庫の約八割に当たる二百十四信金が加盟し、専属コーディネーターが顧客同士を結び付けビジネス機会の創出につなげる仕組み。
 ネットワークは今回の契約実現の他にもさらなる事業展開を目指している。県内の農産物や加工品を使って他県の業者が新たな商品を作ったり、全国各地の信金の顧客を県内に招いたりする事業の実施に向けて調整を進めている。
 ネットワーク事務局(城南信金)の担当者は「取り組みを通じて首都圏と地方、地方と地方を結んで地方創生につなげ、日本全体を明るく元気にしたい」と語った。

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矢祭町産野菜をPRする町特産品開発協議会事務局の熊田さん(右から2人目)と農家ら
矢祭町産野菜をPRする町特産品開発協議会事務局の熊田さん(右から2人目)と農家ら

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