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五輪へ「暑さ指数」公表 観戦者の熱中症予防 あづま球場

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの開催に合わせ、環境省は五輪の野球・ソフトボールの試合会場となる福島市の県営あづま球場周辺の「暑さ指数」を予測、公表する方針を固めた。競技会場に特化した熱中症予防情報を発信し、水分補給を促すなどして競技観戦者の健康被害を防ぐ。二〇一九年度に予測手法を確立する。

 暑さ指数は熱中症予防のための指標で、気温や湿度、地面や建物などから出る放射熱、風の影響を取り入れた温度として算出する。特に湿度が重視される。指数が二五度以上は「警戒」、二八度以上は「厳重警戒」、三一度以上は「危険」となる。
 環境省は現在、気象庁の地域気象観測システム(アメダス)の観測地点の一部で指数を算出している。県内は二十九地点が対象だ。ただ、五輪の開催期間中は競技会場に国内外から多くの観戦者が集まるため、会場周辺に絞り込んだデータの提供が必要と判断した。
 県営あづま球場はアメダス観測地点の福島市中心部から十キロほど西に離れている。二〇一九年度に球場周辺と市中心部の夏季の気温や湿度の差異を調査・分析し、アメダスなどのデータを基に球場周辺に特化した指数を算出する手法を構築する。二〇一九年度当初予算案に事業費三千七百万円を計上した。
 二〇二〇年七月の野球・ソフトボールの試合日は、最新の気象予測から会場周辺の最高値、日陰となる場所の数値などを算出する。試合日の二日前から環境省のホームページに掲載して注意喚起する。県などにも情報提供する。競技観戦者の帽子着用や水分補給など適切な対応につなげる。
 環境省が球場周辺に設置した観測機で昨年夏に気温などを測定したところ、暑さ指数が「危険」となる三一度以上だった日は七月と八月で合わせて二十日間、二八度以上三一度未満の「厳重警戒」は二十二日間あった。
 環境省は東京五輪・パラリンピック期間中に県営あづま球場周辺をはじめ、東京都や埼玉県、神奈川県などの全四十三競技会場周辺の暑さ指数を公表する方向で調整している。環境省水・大気環境局大気生活環境室は「東京五輪・パラリンピックは一年で最も暑い時期の開催となる。暑さ指数を参考に安全に観戦してほしい」としている。

■日よけテント県が設置検討 福島駅周辺で測定も
 県は野球・ソフトボールの試合日の熱中症対策として、県営あづま球場周辺への日よけテントの設置などを検討する。昨年八月から九月にかけて暑さ対策の効果を調べた結果、テント内に扇風機を設置する方法が最も涼しさを体感できたという。今後、大会組織委員会と協議し、具体的な対策を決める考えだ。
 さらに、県は今夏に球場内、あづま総合運動公園大駐車場の他、観客が会場に向かう際に利用が多くなるJR福島駅西口周辺の三カ所で気温や湿度などを新たに測定する。体感温度の上昇などのデータを収集し、熱中症対策に役立てる。県オリンピック・パラリンピック推進室は「来県する観客の健康を守るために万全の準備を整えたい」としている。

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