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2004ふくしま参院選
公示直前 ふくしま参院選の断面
(上) トップ狙う両現職
(下) 各団体、政治離れ懸念
(上)
トップ狙う両現職 気になる有権者の声
2004年6月17日(木)掲載
参院選は二十四日の公示まで一週間となった。本県選挙区では三人が立候補を予定しているが、八人が激戦を展開した六年前と比べ、前哨戦はいまひとつ盛り上がりを欠いている。年金問題をめぐり、党利党略が目立った国会は政治不信を増幅させた。各党はこの選挙で何を訴え、有権者は何を選択するのか。本県選挙区の断面を見る。(文中敬称略)
通常国会が終了した十六日正午すぎ、自民党の岩城光英(54)と民主党の佐藤雄平(56)は六年間通った議場を後にした。前回、佐藤は無所属だったが、今回はともに党の“看板”をかけて戦う。
岩城は「次に上京するのは参院選に勝利してからだ」と決意を話した。議員会館内の事務所も机上の書類を整えた程度。必ず戻るとの自信がのぞく。ただ、不安がないわけではない。
年金問題、対北朝鮮外交、国・地方財政の三位一体改革、さらに小泉純一郎首相の自衛隊の多国籍軍参加表明と、国政が目まぐるしく動く中、選挙戦に突入する。岩城は年金問題について「改正案を成立し、改革に向けた一歩を踏み出せた」と成果を強調する。
小泉政権の三年間についても高く評価するが、有権者にどう映るかは読みきれない。
「国政の状況をしっかり報告し、理解してもらいたいが、私の声が県民にどれだけ届くか」。岩城は無我夢中だった前回とは違う難しさを感じている。
佐藤は閉会後、議員会館に戻ると、本県のある北に向かって一礼した。気持ちを国会審議から選挙戦に切り替えた。
一期六年のうち五年以上を無所属で過ごし、今年四月に民主党公認で立候補することを決意。最後の本会議は民主党議員として臨んだ。年金問題の審議を通じて、強引に採決する与党のおごりを感じたという。半面、改正年金法の成立を許した民主党への歯がゆさもないわけではない。
「政権交代の実現」を掲げて民主党に入った佐藤だが、年金問題をめぐって、菅直人、小沢一郎と、相次いで党の顔が引責するなど、党内の情勢は激変した。岡田克也新体制の下での初の選挙戦に挑むことになるが、「県内での二大政党制に道筋が付けられるかどうか」。佐藤は今が正念場とみている。
小泉内閣の成果を主張する岩城と、政権交代の必要性を訴える佐藤。この対決の構図は自民党県連と民主党県連にも通じる。
昨年十一月の衆院選の比例東北で県内得票数は民主が自民を上回った。
岩城と佐藤の戦いは、両県連のつばぜり合いでもあり、双方の幹部は「必ずトップ当選を勝ち取る」と強気だ。
新人も政策訴え
共産党新人の阿部裕美子(57)は社会保険料の引き上げや自衛隊のイラク派遣などの政府の対応を批判し、党の政策を訴え続けている。 対決色を鮮明にする自民、民主の両党のはざまでどれだけ有権者の心をつかめるか。共産党も問われている。
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