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山都そば売り込め 耶麻農高生レストラン初出店

レストラン事業開始に向け、そば打ちの腕を磨く耶麻農高の生徒
 喜多方市山都町の耶麻農高の生徒は地域に伝わる山都そばを打って販売する「高校生レストラン事業」に乗り出し、10月に町内で開かれる新そばまつりで初出店する。地元の職人から極意を教わり、ソバの生産やそば打ち、配膳まで自分たちで手掛ける。生徒は「若い力で地域の伝統食をアピールする」と意気込んでいる。

 トン、トン、サーッ、サーッ。そば打ちの音が静かに響く。13日、生徒6人が実習室で練習に励んでいた。素人そば打ち段位二段の讃岐駿さん(17)=3年=は後輩を指導しながら何度も同じ工程を繰り返す。満足のいく出来栄えに「これならお客さんに出しても恥ずかしくない」。ようやく手応えを感じた。
 高校生レストラン事業は農産物に関する活動をしているグリーンメイキング部の生徒8人が中心となって取り組む。これまでも段位認定大会に出場するなどして実力を磨いてきたが、販売はしていなかった。会津山都そば協会の助言もあり、地域活性化のために事業を始めることにした。
 今後は協会に所属する職人から製粉や打ち方、盛り付けの指導を直接受け、顧客に喜んで食べてもらえる"一級品"の提供を目指す。
 11月には東京にある県の首都圏情報発信拠点「日本橋ふくしま館 MIDETTE(ミデッテ)」での県産品の販売イベントに参加する予定だ。将来的には山都町内の空き店舗を活用して定期的に店を開く計画もある。きたかた商工会など関係団体の後押しを受けて、校外で販売するのに必要な準備や手続きを進める。
 4月にそば打ちを始めた新井田美咲さん(15)=1年=は「おいしいそばを提供して山都の名を全国に広めたい」と言葉に力を込める。
 同校の平成28年の入学者は定員80人に対し32人で、18年以来、10年ぶりに定員の半数を割った。過疎化や少子化に伴い入学者が減る中、ユニークな活動で生徒の確保につなげる狙いもある。同部顧問の星久一郎教諭(59)は「地域活性化の原動力となってほしい」と生徒にエールを送る。

■若者の活動期待

 喜多方市山都総合支所や会津山都そば協会などによると、町内には平成15年ごろ、約30軒のそばの専門店があった。打ち手の高齢化や後継者不足などの影響で、28年4月時点で約20軒まで減少したという。
 協会の鈴木勝会長(67)は「(耶麻農高の取り組みは)非常に楽しみだ。技術の継承だけでなく、若者が山都に定着するようになればうれしい」と期待している。

カテゴリー:2016 喜多方市

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