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蔵改修進め景観整備 喜多方

喜多方市が買い取る方針の甲斐本家。観光拠点としての整備を目指している
 喜多方市は平成28年度から蔵の改修補助制度を拡充する。新たに伝統工法以外の改修も補助対象としたほか、伝統工法に基づく改修の補助率を上げた。市内に約4200棟あるとされる蔵は老朽化しているケースがあり、保全対策が急務となっている。所有者らの負担を減らし「蔵のまち」の景観整備を進め、一層の誘客拡大につなげる。
 市内には江戸時代に建てられた蔵もあり、老朽化が進んでいる。市内有数の蔵通りがある小田付地区周辺には約100棟があり、毎冬の雪などで蔵の維持に最も重要な屋根が傷むなどの被害が出ていた。昨年は倒壊の危険があるなどとして3棟を撤去した。
 蔵所有者からは改修に伴う補助拡充や補助率の引き上げを望む声が上がっていた。市によると、改修費用は規模によって異なるが1件当たり数100万円必要だという。
 市は伝統工法以外の修繕に対する「蔵改修促進補助金」を新たに創設した。サッシ扉の設置や雨風から壁面を守るしっくいの下地を全て土壁にするのではなくモルタルを使用するなどの工事に対して経費を助成する。
 市は市町村合併前の平成元年、伝統工法により補修した蔵に限り工事費用を助成する「蔵保存奨励補助金」を創設している。27年度末までに109件に補助した。今年度、補助率を引き上げ、一層の制度活用につなげる。
 市は28年度当初予算で「蔵改修促進補助金」や「蔵保存奨励補助金」を盛り込んでおり、申請状況を見ながら補正予算の計上を検討していく。
 山口信也市長は「全国に誇る喜多方の財産を守り、一層の誘客につなげたい」と話している。

■甲斐本家、取得後修繕
 市は年度内の買い取り方針を示している国登録有形文化財・蔵座敷などがある「甲斐本家」を取得後に修繕を加え整備する。
 現在は公開していない所有者の住居部分など、公開範囲の拡大などを計画し「蔵のまち」のシンボルに磨きをかける。また、甲斐本家を核とした観光周遊ルートを充実させていく方針。

※甲斐本家 総敷地面積は3019平方メートルで蔵4棟や住宅などが建つ。昭和53年から一般公開している国登録有形文化財「蔵座敷」は大正時代に建築された。総ヒノキ造りで黒しっくいの外壁、51畳敷を特徴とし、毎年多くの観光客が訪れる。今年の公開は11月27日まで。問い合わせは甲斐本家施設管理係 電話0241(24)3900へ。

カテゴリー:2016 喜多方市

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