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体動かす楽しさ伝える 「キッズパーク」運営NPOの西弥成さん 来年10月開園英国庭園 豊かな心育む場に

子どもたちに体を動かす楽しさを伝えている西さん
 本宮市の子ども屋内・屋外遊び場「スマイルキッズパーク」を運営するNPO法人「生涯学習プロジェクトもとみや」の西弥成(やすなり)さん(23)は、次代を担う子どもたちの体力増進策や体を動かす楽しさを知ってもらおうと工夫を重ねている。来年10月にもパークに英国庭園が整備されるのを契機に地域間や世代間の交流促進、本宮の魅力を発信する場にしたい-と夢を描いている。

 「次はあっちへ行こう」「滑り台も面白いよ」。広大な約8000平方メートルのパークに子どもたちの元気に負けないぐらいの西さんの声が響く。職員のリーダーとして子どもたちに適切な遊具の使い方や楽しみ方を指導している。「どうしたらより楽しんでもらえるか」「もっと喜んでもらう方法はないか」。頭の中で常に考えが巡る。だが、いっときも子どもたちの動きから目を離さない。危険な遊びをしている子どもにはしっかりと言い聞かせる。身の危険を避ける方法も学んでもらいたいとの思いからだ。
 富山市出身。福島大人間発達文化学類のスポーツ・芸術創造専攻で生涯スポーツや幼児スポーツを学び、昨年4月に就職した。小学から大学までサッカーに没頭した。
 東日本大震災時は高校を卒業したばかりだった。東京電力福島第一原発事故で屋外での運動や遊びを控えている子どもがいるとニュースで知り、胸が痛んだ。福島大に進み、思いを実現する決心を固めた。福島で子どもたちに運動の楽しさを伝えられる職業に就きたい-。
 パークは平成24年にオープンした。平成28年度の利用者数は過去最多だった前年度の約7万8000人を上回るペースだ。雨天でも利用できる屋内遊び場を備え、多彩な行事を繰り広げているとあって市外から訪れる人も多い。
 原発事故から5年半が過ぎて子どもたちが屋外を元気に駆け回る日常が戻り始めている。保護者の放射線への不安を和らげ、子どもたちの運動の場として整備されたパークの役割も変わらなければならないと感じている。今後は遊びを通じて身体能力を高めるプログラムを一層充実させ、仲間との協調性や周囲へのいたわりを学べる場に機能を高めていく考えだ。
 英国庭園の整備構想はその矢先に飛び込んできた。庭園の完成で、より広範囲で多くの人に足を運んでもらいたいと期待している。世代や地域を超えて子ども同士が友情や絆を強められるイベント会場として使えないかと私案を温めている。
 「丈夫な体づくりだけではなく、豊かな心も育める施設にしたい」。目を輝かせ、子どもたちを見詰めた。

カテゴリー:2016 本宮市

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