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震災直後の物語 絵本に 民報サロンで執筆高野さん(高野病院事務長) 主人公に自家発電機 「子どもたちに伝えたい」

絵本出版に向け打ち合わせをする高野事務長(右)と菅野さん
 広野町の高野病院事務長の高野己保(みほ)さん(49)が民報サロンに書いた「でんちゃん物語」が平成30年春に絵本になる。いわき市泉玉露のイラストレーター・絵本作家の菅野博子さん(53)が文と絵を担当し、岩崎書店(本社・東京)が出版する。高野さんは「東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を経験していない子どもたちに、あの時のことを少しでも知ってもらえたら」と話している。
 「でんちゃん物語」は高野病院の自家発電機「でんちゃん」を主人公とした物語風のエッセー。でんちゃんが病院に来た(設置された)日から、震災と原発事故直後から5日間、電気を作り続けた活躍ぶり、病院とのお別れ(新しい自家発電機に更新)する日までを描いている。
 震災直後、高野病院には多くの入院患者がとどまった。高野さんは患者の命を救った「でんちゃん」が引退する時に感謝の気持ちを表そうと、平成26年6月23日付の民報サロンで執筆した。
 高野さんは「でんちゃんの話を絵本にできないか」と考えていた。知人が震災を題材とした絵本を出版している岩崎書店の編集者堀内日出登巳さん(43)を紹介してくれた。「原発事故のことを子どもに伝えたい、という強いメッセージが凝縮されている」と感じた堀内さんは会社に掛け合い、今年6月に正式に絵本製作が決まった。
 絵と文は、岩崎書店から絵本「はなちゃんのはやあるき はやあるき」を刊行していた菅野さんに決まった。堀内さんは柔らかいタッチながらも、物事の本質を外さない菅野さんの絵が最適だと判断したという。菅野さんは今後、高野さんや高野病院の職員から取材し、文の構成と絵を描いていくという。
 絵本読者は幼稚園から小学校低学年を想定している。高野さんは「今からどのような絵本になるか楽しみ。震災前後に生まれた子どもが読者になるので、ぜひ震災のことを知ってもらいたい」と話している。

カテゴリー:2016 広野町

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