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コチョウラン産地化 葛尾村 今年度中に施設整備

 葛尾村は東京電力福島第一原発事故からの農業再生に向け、コチョウランの栽培に乗り出す。平成28年度中に村内落合地区に栽培施設を設け、村民有志で設立予定の農業法人に貸し出す。コチョウランは市場価格が安定しており、他の花卉(かき)と比べて販路が確保しやすい利点がある。村によると、安定供給に成功すれば県内で初めてで、品種や色の統一によってブランド化を進め、特産品化を目指す。
 栽培施設は東日本大震災前まで葉タバコの乾燥施設があった村有地に福島再生加速化交付金を活用して建設する。約1000平方メートルの施設を2棟建てる計画で、12月にも造成工事に着手し、栽培施設建設に入る。
 農業法人は地元の農家3軒などで今年度内に発足する。29年度から栽培を開始し、数年後には年間約1万1000鉢を出荷して売り上げ約1億2000万円を目標に掲げる。東京の中央卸売市場や県内の地方卸売市場への出荷を目指し、直売も視野に入れる。

■「復興の起爆剤に」 村担当者

 村担当者によると、現在、村内で農業が再開された農地は1割にも満たないという。稲作は震災前の平成22年度の作付面積が村全体で約130ヘクタールあったが、28年度に実証栽培されたのは6ヘクタールほど。米価下落や放射線による風評、除染廃棄物の仮置き問題など農家を取り巻く状況は厳しいという。
 村担当者は「コチョウラン栽培は葛尾村の農業の目玉事業だ。放射線の影響を受けにくいとされる花卉栽培が村の復興の起爆剤になってほしい」と期待している。

カテゴリー:2016 葛尾村

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