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広場、複合施設で活気 歴史的景観保全も目指す 旧奥州街道

 矢吹町はイベント会場として利用できる「ポケットパーク」や、公民館、図書館を備えた複合施設などを旧奥州街道(旧4号国道)沿いに新設し、町中心部の活気を取り戻す。今後、町の景観計画を策定する予定で、新たな施設を整備しつつ、後世に残すべき歴史的景観の保全に努める。
 事業は中心部の再生や発展を目的に平成26年に策定した「町中心市街復興まちづくり計画」に基づく。町は東日本大震災後に更地となった街道沿いの土地を購入し、約2300平方メートルの広さに「ポケットパーク」を建設する。舞台を整備しコンサートや季節の祭りを催すほか、災害時は避難所として活用する方針だ。29年7月の完成に向けて12月定例議会に建設費約8000万円を盛り込んだ議案を提出し、28年度末の着工を目指す。
 ポケットパークから北に300メートルほど離れた約6200平方メートルの土地には複合施設を造る。鉄骨一部2階建てを想定しており、公民館や図書館、子どもの一時預かり機能のほか、観光交流センターを設け誘客拡大につなげる。今年度内に基本計画を練り、31年度に完成させる予定。
 今後、策定予定の景観計画では街道沿いの「大正ロマンの館」や酒蔵など歴史的建造物と調和したまちづくりを進める。町は計画に町民の意見を反映させる考え。
 現在のJR矢吹駅西側は矢吹宿として栄えた後、町の中心商店街として発展した。しかし震災で多くの建物が被害を受け、老朽化した商店を中心に倒壊の恐れが高まったとして取り壊しが相次いだ。町によると、近年深刻化していた空洞化は震災を契機に一層進んでいる。
 野崎吉郎町長は「震災からの復興にとどまらず、震災前よりも活力ある町を目指す。『矢吹創生』を掲げ、市街地の活性化を進めたい」としている。

※矢吹町の奥州街道
 奥州街道は江戸時代の五街道の一つ。現矢吹町の街道沿いには矢吹宿、大和久宿、中畑新田宿の3つの宿場町が栄えた。矢吹宿は現在のJR矢吹駅西側に当たり、町の中心市街地として発展を遂げてきた。

カテゴリー:2016 矢吹町

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