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"三つの春"よみがえれ 有志花モモ植栽 観光振興目指す

植えた花モモの苗木を手入れする渡辺さん
 国指定天然記念物「三春滝桜」に向かう道路沿いなどを鮮やかな花モモで埋め尽くそうと三春町柴原地区の住民有志が苗木の植栽を進めている。三春はウメ、モモ、サクラが一斉に咲き三つの春が訪れると称されたが、現在はモモの名所がない。住民は「新たな名所にして町の観光を盛り上げたい」と意気込む。

取り組みを進める農家らの団体「柴原中山間地域等直接支払」の代表渡辺重吉さん(56)=JA福島さくら西部営農経済センター職員=は「三春を桃源郷にしていきたい」と夢を語る。
 町内には三春滝桜のほかにシダレザクラや1本ザクラが点在する。ウメは町中心部の紫雲寺に有名な「腹切り梅」があり、栽培する家庭もある。しかしモモは町内ではほとんど見られず、渡辺さんは仲間と共に花モモを植えようと思い立った。「花モモがあれば春から初夏まで花の見頃がつながる」
 第1弾として今年6月、同団体の約20人でピンク、白、赤などの花が咲く175本の苗木を町道沿い約500メートルに植えた。渡辺さんら役員が除草などの世話を続けている。集会所前などにも植えており、耕作放棄地への植栽も計画している。来年6月にはさらに数100本を植えるつもりだ。
 苗木は柴原にある富岡町柴原萩久保仮設住宅で暮らす農業庄司一彦さん(76)、満江さん(72)夫婦が育てた。庄司さん夫婦が仮設住宅近くで路傍のスイセンの手入れをしていたところ、自然に芽を出した花モモに気付き、近くの畑に移して地道に世話をし、三春のために役立てた。来春には富岡へ帰町する。満江さんは「花モモが咲いたら美しいだろう。滝桜が咲く頃に見に来たい」と語る。
 町の観光事業を担う三春まちづくり公社の深谷茂社長(67)は「農家の人が協力してくれるのはありがたい。滝桜の観桜客減少で苦しい状況だが、ウメ、モモ、サクラの、三つの春の相乗効果に大いに期待したい」と歓迎する。渡辺さんは「柴原から花モモを増やせば町中に広がるかもしれない」と町の色彩が一層増すよう願いを込める。

カテゴリー:2016 三春町

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