「田善通り」石畳調に 歴史感じる街並みへ

整備するのは118号国道から市保健センター前までの約220メートルの区間。目の粗いアスファルト舗装に液体のセメントを流し、路面に切り目を入れて石畳に模した道路とする。道路の両側にある電柱を片側に集約して景観の向上を図るほか、新たに約2・5メートル幅の歩道を道路東側に設ける。
田善通りは、須賀川出身で江戸時代後期に活躍した洋画・銅版画家の亜欧堂田善にちなんで名付けられた。通り沿いの市保健センターの前には田善の業績を顕彰する石碑と胸像がある。周辺には神炊館(おたきや)神社や長松院などの寺社仏閣が集中しており、散策路として新たな観光資源とする。
須賀川は江戸時代に俳句文化が隆盛し、俳聖・松尾芭蕉が滞在した。市は震災前から118号国道の南側の南部地区を「風流の街」として整備を進めてきた。今後も宿場町の伝統が息づくまちづくりに力を入れる方針。橋本克也市長は「歴史が感じられる街並みに整備し、訪れる人が歩いて楽しめる須賀川の魅力を発信していきたい」としている。
(カテゴリー:2017 須賀川市)