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復興拠点 大川原地区 現地ルポ 行き交う作業員

大熊町に建設された東京電力の単身寮には約700人が入居している=15日午後11時50分ごろ
■防犯パトロール隊 佐藤右吉さん 「早く戻りたい」

 東日本大震災と東京電力第一原発事故から5年と10カ月が過ぎ、全町避難が続く大熊町の復興拠点・大川原地区(居住制限区域)では、東電関連企業や除染の作業員らが町内を行き交う。15、16の両日、町委託の防犯パトロール隊員らに同行し大熊町の今を取材した。

 青色回転灯をつけた車がゆっくり町内を回る。帰還困難区域以外の大川原と中屋敷の両地区を午後11時から休憩を含み約8時間にわたり警戒した。
 唯一、人の気配があったのは2カ所ある東京電力の単身寮。約700人が泊まる寮の周囲は照明器具が、ひときわ輝く。午前0時すぎにもかかわらず大型バスが停車し、第一原発から戻ってきた従業員が寮に入っていった。
 パトロール隊員の佐藤右吉さん(77)は「別世界に見える」とポツリ。大川原地区に家を持つが避難指示が解除されないため、一人で暮らす会津若松市の仮設住宅から1週間に3日程度来ている。5年目になるが「にぎやかで良いと考えている。われわれも早く戻りたい」と寂しげに話した。
 午前6時に町大川原連絡事務所前で帰宅する佐藤さんを見送ると、除染従業員らが車で続々と並んだ。町内の共同企業体仮設事務所で朝礼をして帰還困難区域の除染に取りかかるという。第一原発に向かうバスやワゴン車も列をなした。
 周辺で約16ヘクタールのメガソーラーや、春に完成予定で約1000人が勤務するという東電グループ企業の事務所の建設が着々と進んでいた。(取材班)

カテゴリー:2017 大熊町

春には完成する東京電力グループ企業の新事務所。約1000人が働く予定だ

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