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高校生が「見守り隊」 小高の高齢者 帰還生活支援

 南相馬市の高校生有志は、東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示の大部分が昨年7月に解除された同市小高区のお年寄りに寄り添う「見守り隊」を結成し、28日に活動を開始する。交流を通じて孤独感の解消につなげ、明日への活力を見いだしてもらう。避難に伴い近所付き合いが失われた地区も多く、生徒は「心の復興で街を元気にしたい」と意欲に燃えている。

 見守り隊をつくったのは市内の原町、小高工、小高商の各高の有志でつくるLLO(ライブ・ラインズ・オダカ)の12人。LLOは小高の復興に向けた人材育成などを目的に平成28年4月に発足し、高校生自らが事業を発案して実践。地元菓子店と連携した商品開発や被災地訪問交流事業などに実績を上げている。見守り隊は昨年11月に市が募った高校生による発案事業で生徒側が提案した。当初は29年度に開始予定だったが、生徒側から、なるべく早く実行したい-との声が上がり前倒しする。
 市社会福祉協議会が取り組みに協力し、毎月1、2回、一人暮らしの高齢者方を中心に訪問する。話し相手になるほか、庭や自宅周りの清掃、電球の付け替えなどを通じて親交を深める。提案した原町高2年の高橋温生(はるき)さん(16)は「高校生と会話をすることで、若者がたくさんいた原発事故前の小高を思いだしてもらえたらうれしい。自分たちもお年寄りから話を聞くことで、古里に理解を深めるきっかけになる」と意欲を語った。
 市によると避難指示解除後、区内に帰還した住民は12日時点で1134人。このうち65歳以上の高齢者は623人と帰還者全体の約半数を占める。高齢者の見守りを担っている市社会福祉協議会主任生活支援相談員の高野時子さん(58)は「隣近所の付き合いができなくなり、ふさぎ込んでしまうケースもある。生徒の訪問はお年寄りの元気につながるはず」と期待した。
 今後も新たな隊員を募り、訪問回数などを増やしていきたい考えだ。参加希望や問い合わせは市小高区地域振興課 電話0244(44)6716へ。

■きょう駅前で出発式 
 見守り隊の出発式は28日午前10時25分から南相馬市小高区のJR小高駅前で行う。高校生が決意表明し、桜井勝延市長が激励の言葉を述べる。 

カテゴリー:2017 南相馬市

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