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「一息できる場に」 避難先でカフェ マスターの渡辺さん

下神白カフェを切り盛りする渡辺さん
 いわき市に県が整備した災害公営住宅「下神白団地」の集会所に毎週火曜日と木曜日に開設される「カフェ下神白」は住民の憩いの場となっている。富岡町から避難しているマスターの渡辺貫一さん(69)は「住民が気軽に集まれる場として、今後も続けていきたい」と張り切っている。
 下神白団地には、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故により避難を余儀なくされた富岡、大熊、双葉、浪江の4町の住民約200世帯が暮らす。「コーヒーを飲みながら、ほっと一息できる場になれば」と渡辺さんが平成27年9月にカフェをオープンした。
 渡辺さんは震災当時、富岡町の建設会社に勤務していた。原発事故により、川内村、郡山市のビッグパレットふくしま、同市の仮設住宅を経て、いわき市の下神白団地に移った。避難生活中、喫茶店を開いていた男性と知り合い、コーヒーの入れ方の手ほどきを受けた。
 午前10時の開店時間となると、住民が次々と集まり、コーヒーを飲みながら会話を楽しんでいる。1回当たり100円で入れたてのコーヒーを飲むことができ、おかわりは自由。渡辺さんはコーヒーメーカー2基をフル稼働して、コーヒーを入れている。営業時間は正午までの2時間だが、「このくらいの時間が住民の気分転換にはちょうどいいのでは」と話す。
 コーヒー代は、コーヒーの粉や砂糖、ミルク、お茶菓子の購入に充てている。渡辺さんは「住民の笑顔を見ていると、こちらも元気になる。体が続く限りはカフェを続けていきたい」と話している。

カテゴリー:2017 富岡町

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