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サルナシ知名度高める 四辻生産組合の塩田勝利さん 生産者をけん引

サルナシの枝を切り払う塩田さん
 玉川村のサルナシ生産者でつくる「四辻(よつじ)サルナシ生産組合」の塩田勝利さん(71)は組合の中心メンバーとして生産者をけん引している。全国サルナシサミットを通じて村の知名度を高め、滋味深いサルナシの魅力を発信したい-。小さな実に大きな夢と希望を託している。
 山あいにある村内四辻新田地区のサルナシ畑。パチン、パチン-。塩田さんが寒風を受けながら枝切りはさみを振るう。「寒さが厳しいこの時期にしっかりと手入れをしてやらないと収量が落ちるんだよ」。枝を見つめるまなざしは真剣だ。
 率先して栽培面積を広げ、当初2アールだった畑を5アールまでに拡大した。年間の生産量は多い年で約3トン。村内の生産量の約2割を占める。焼酎漬けなど加工品の試作を繰り返しており、販路拡大にも知恵を絞る。活動の先に村の活性化と担い手の育成を見据える。
 元々は優良な葉タバコ農家だった。サルナシを村の代表産品に育てたいとの村の勧めもあって平成元年に転じた。それまでサルナシとは無縁だった。栽培手法も分からないまま身を投じた。試行錯誤を重ねるとともに村の栽培指導員の助言を頼りに、より良い品質と安定した収量を確保するためのノウハウを高めた。
 「今からサミットが待ち遠しいよ」。果物王国ふくしまにあってサルナシは比較的地味な存在だ。しかし、ビタミンCやビタミンB1を豊富に含み、健康食品としても優秀だ。
 全国から熱意を持った仲間がサミットに集まり、栽培技術や販路開拓に意見を交わすことで村内農家の意欲のさらなる高まりを期待する。
 さらにサミット開催を担い手不足の解消につなげたいとの思いを抱いている。四辻サルナシ生産組合の組合員は現在、塩田さんを含め8人。サルナシに思いを寄せる人たちが一堂に集まる機会を通じて村内外に仲間が増えてほしいと願っている。
 「サルナシは『村の顔』。歴史と伝統を絶やしてはならない」。サミットの受け入れ準備も相まって今年は一段と忙しくなりそうだ。

カテゴリー:2017 玉川村

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