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フルーツトマト「プチぷよ」 特産品目指す 和田 守央さん 31 震災で打撃...複合農業に転換

「プチぷよ」が発芽したトレーを手にする和田さん
 鏡石町五斗蒔町の農業和田守央さん(31)は独特の食感と高い糖度が特徴のフルーツトマト「プチぷよ」の生産に取り組んでいる。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で家業の稲作が大きな打撃を受けた。新品種の栽培に挑戦し、複合農業への転換を図っている。
 埼玉県の大学卒業後、食品関係の会社務めを経て地元に戻り、24歳の時に就農した。鏡石米づくり部会長を務める父和久さん(57)とともに22ヘクタールの土地で稲作に従事していたが、東日本大震災で状況が一変した。田んぼにひびが入り、この年の作付けができなくなった上、直販で取引があった約70件の顧客が風評の影響で全てなくなった。「このままでは立ちゆかなくなる」。作付けを半分に減らし、さまざまな野菜の栽培を始めた。
 模索を続けるうちに出合ったのがプチぷよだった。3年前、郡山市の種苗店で店員に勧められ、説明を受けると糖度の高さと光沢のある実に興味を持った。「やってみるか」。その場で苗を20株購入し、試験的に栽培を始めた。
 2年間の試験栽培を経て、昨年から水稲の育苗施設を転用した約200平方メートルのビニールハウスで本格的な栽培に着手した。病気にもなりやすいが、殺菌効果がある木酢液を散布するなどして農薬の使用量を減らしている。
 2年前に町内のショッピングセンターで販売を始めると、次第に評判が広がり、売れ行きは好調だ。町内のイタリア料理店でも料理に使われるようになった。町内の「パン工房陽だまり」は、プチぷよで作った酵母を使ったパンを開発した。町内の団体と協力し、6次化商品を開発する計画もある。
 実が傷つきやすいため輸送などに課題を残すが、味と反響に手応えを感じている。「いずれは岩瀬キュウリと並ぶような、特産品に育てたい」と夢を膨らませている。

カテゴリー:2017 鏡石町

光沢のある実が特徴の「プチぷよ」

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