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ブナの葉で地域振興 草木染学び商品化 只見町の女性グループ3人

ブナの落ち葉を使った染め物作業に取り組む(左から)本多さん、鈴木さん、酒井さん
 只見町に広がるブナ林を地域振興に生かそうと、町内の女性3人のグループ「ぶないろくらぶ」はブナの葉を使って作った草木染を新たな産品として売り出している。ユネスコエコパークに登録された豊かな自然を守るだけでなく、地元の貴重な資源として積極的に活用。ブナに秘められた素朴で柔らかな只見の色を発信する。

 ぶないろくらぶ代表で書道塾講師の本多一恵さん(62)、農家民泊を営む鈴木サナエさん(68)、製材所で働く酒井勝子さん(70)は今月上旬、作業場である酒井さんの製材所事務所に集まった。ブナの落ち葉を細かく刻み、鍋に入れて煮出し、白い綿布を漬けて絞り染めにする。淡いグレーや黄金色に染まり「今日もいい色が出たね」と喜ぶ。いつも3人で和気あいあいと取り組んでいる。
 3人は自宅も近く、仲良し。以前から只見ならではの素材で産品を作りたいと考え、平成26年の只見ユネスコエコパーク登録をきっかけに動きだした。27年に、ぶないろくらぶを発足させ、ブナ林で集めた落ち葉を使い昨年11月に製造を開始した。年明けから町内で本格的に手ぬぐいと巾着の販売を始め、売れ行きは上々だという。うろこ状の模様が特徴で、只見の山の雪解けを表現した。
 3人とも染め物は初心者だった。町の講習会で学び、書籍を基にして技術を習得。色むらを出さないよう、煮出した液を適度な濃度にする方法を試行錯誤の末に編み出した。模様も染色前の布の絞り方をさまざまに試して作り上げた。
 それぞれ仕事を持ち、集まって作業する時間が限られるため、染め上がった布を自宅に持ち帰りアイロンがけするなど工夫を凝らす。
 ユネスコエコパークの理念は「保護と活用の両立」。しかし自然を守る方に目が向きがちで、良さを生かし切れていないという声もあった。3人は昔ながらの草木染に着目し「活用」を実践した。今後は帽子やトートバッグ、コースターなどの商品化を検討している。販売が軌道に乗った後には、町を訪れた観光客向けに染め物体験工房を開く夢も描く。
 本多さんは「染めた布の風合いからブナ林の恵みと只見の魅力を感じてほしい」と話している。

■JR只見駅内売店など 手ぬぐいや巾着販売
 ぶないろくらぶの手ぬぐい(税込み1200円)、巾着(同1500円)は只見町のJR只見駅内の売店、ただみ・ブナと川のミュージアムなどで販売している。町の「自然首都・只見 伝承産品」に認定されている。
 問い合わせは町観光まちづくり協会 電話0241(82)5250へ。

カテゴリー:2017 只見町

商品化された手ぬぐいと巾着

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