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生活情報テレビで提供 中山間地支援へ 今秋、実証開始

 会津若松市は過疎化が進む中山間地域に住む市民の安全確保と福祉向上を図るため、テレビを活用して行政や防災、交通など各種情報を提供する生活支援システムを構築する。内閣府の地方創生推進事業で、全国でも珍しい取り組み。今秋にも湊町の全世帯約600戸、約1800人を対象に実証実験を始める。実験の成果を踏まえ、他の地域への導入も検討する。

 システムや提供情報のイメージは【図】の通り。湊地区全域にWi-Fi(ワイファイ)を完備して通信を無線化。各戸のテレビに専用接続端末を付け、インターネットで生活支援システムのサイトを見られるようにする。
 サイトには行政、防災情報のほか、身近な地域の話題や天気、星占い、バスの時刻表などの掲載を予定している。高齢者や子どもの見守りにつながる情報の提供も検討している。
 湊町は中心市街地から車で30分程度かかり、スーパーや病院はない。唯一、路線バスが走る294号国道からも町内の4割の住宅が4~5キロ離れている。このため各戸と路線バス停留所を結ぶデマンドバスの運行を新たに今夏ごろから始める予定。利便性を図るため、バスの位置情報をサイトに掲示し、住民側から予約できるようにする。
 実証実験のためサイト利用料は平成30年度まで無料で、31年度以降も安価で続ける方針。タブレットやスマートフォンからの利用も視野に入れている。
 4月から各戸に接続端末を付け始める。住民の声を基に掲載する情報をまとめ、10月を目標に実験を始める。富士通の協力を得てシステムを構築する予定で29年度の事業費は約4200万円。
 他の地域への導入は30年度までの実験の成果を踏まえ検討する。市が力を入れる情報通信技術(ICT)を活用した地域づくりの柱に据える考えだ。
 地域情報発信とデマンドバス運営を担当する湊地区地域活性化協議会の小桧山昭一会長は「住民が苦労している買い物や病院通いなど生活面の改善にシステムが役立つよう期待する。地域情報も積極的に発信したい」と意欲を見せる。室井照平市長は「会津地方は過疎対策が急務。中山間地のモデルになるような実績を残したい」としている。

カテゴリー:2017 会津若松市

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