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良縁2組 橋渡し 矢祭町結婚支援室 他町村と連携模索

町役場内の結婚支援室で打ち合わせをする高沢さん(左)と古市さん

 矢祭町は結婚支援室を設け、希望する男女の婚活支援に力を注いでいる。支援室に所属する町民が良縁の橋渡し役を務める活動が実を結び、平成28年度に初めて2組が"ゴールイン"した。県内の町村では男女の出会いが限られるという共通の課題がある中、町は他町村との連携を模索し、出会いの場の拡大を目指す。

 結婚支援室は町役場2階に事務所を構える。「出会いプランナー」として常勤する専門員の高沢春子さん(57)が、平成26年4月の開設当初から、結婚を考える男女を身近な立場で継続的にサポートしてきた。
 町は町民8人をアドバイザーに委嘱している。アドバイザーから寄せられた情報を基に高沢さんが個人的なお見合いをあっせんする。結婚を希望して支援室に登録しているのは、町内外合わせて男女56人に上る。月一度、相談会「おしゃべりカフェ」を開いている。29年度は外部講師を招いた男女別の自分磨き啓発セミナーなどを計画している。
 支援室は26年9月に118号国道沿線の茨城県常陸大宮市、大子町と「R118地域結婚支援活動協議会」を発足させた。年3回、登録者の情報を共有し、男女のマッチングを図っている。
 県内では県南地方の市町村が連携した婚活イベントを企画しているが、同協議会のような横のつながりを確立できていないという。
 高沢さんは「市町村間で結婚を希望する人たちの情報を共有できる体制が取れれば、出会いも増える」と提案する。
 支援室の集計では昨年5月時点で、町内の20歳~59歳の人口から既婚者を除いた男性は654人で全体の49.2%、女性は269人で全体の23.0%だ。
 古張允町長は「取り組みがようやく実を結び始めた。さらに実績を重ねて、近隣自治体との連携を呼び掛けたい」と話した。

■独身者の悩み共有 アドバイザー 古市敦さん

 町内の自営業、古市敦さん(52)は13日、アドバイザーの委嘱状を受け、新しい任期に入る。
 19年に町が主催した婚活イベントがきっかけで結婚した。「当時は結婚に興味がなく、何となくくすぶっていた。そんな自分だからこそ、独身者の悩みが分かるはず」とアドバイザーを引き受けた。
 19歳で上京し、29歳で実家の理容店を継ぐために古里に戻った。出会いがなく、相手を探すのも面倒だ-。複雑な心境の中でただ年齢を重ね、40歳を過ぎた。同級生の誘いで参加したイベントで人生の転機を迎えた。今では娘も授かり、心から結婚して良かったと思っている。
 相談者の大半が町外在住の年下の男性だ。古市さんは「町村間の人口の引っ張り合いではなく、地域ぐるみで若者を支えたい。結果的に地方の衰退、人口減少の歯止めになってほしい」と願う。

カテゴリー:2017 矢祭町

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